スタッフからの「ひとこと」

お知らせ
この「スタッフからのひとこと」の
内容は、2005年09月当時の内容ですので、
今現在とは異なる内容もあります。
あらかじめ、ご承知置きください。

弊社「グリンデルワルト日本語観光案内所」スタッフからの、
「ひとこと」 メッセージです。

昨今は、日本でも各地で地震や台風による被害が起きている
ようですが、もう皆さん、既に
ニュースでご存じかと思い
ますが、こちらスイスでも中央部を中心に洪水がござい
ました。


お客様からも「旅行ができるのか、どういう状況なのか」
というお問合せを連日頂いて
おりますが、どうやら
間違った報道がされているようですので、ここで実情を
ご案内
させて頂きます。

まず、グリンデルワルトの村自体はあまり被害は受けておりません。
下のリュッチネン川は氾濫しましたので、その周辺の地域は地崩れや浸水で、今も後片付けに
大変な苦労を
していらっしゃいます。
でも、グリンデルワルトは川より高台に位置しますので、“水没”とか“流されて”はいない
のです。
確かに、インターラーケンとグリンデルワルトを結ぶ道路や線路は被害を受けて遮断され
8/22〜23)、一時は“陸の孤島”になりました。でも、道路は洪水の2日後(8/24
には復旧されましたので(旧道を利用してですが)、以後は
普段より多少時間はかかっても、
グリンデルワルトにいらっしゃることは全然問題はなくなっています。

線路の復旧にはまだ時間がかかるようですので、列車の代わりにバスが
1時間おきに振替輸送
されています。

また、“ヘリで救出”という報道も嘘です。一時的に交通が遮断されたため、どうしてもその
日のうちにグリンデルワルトを出て飛行機に乗らないといけないとか、旅行の日程を
変更でき
ないという方が、観光局がそういうお客様のためにヘリ輸送をオーガナイズし、
お客様は
1万円ほどのお金を払って、インターラーケンまでヘリに乗って移動されたと
いうのが事実
です。ヘリ輸送も道路が開通してからはもう行なわれていません。


ちょうどこの頃にスイスにいらっしゃった方は、どうすればいいのか、おそらく途方に暮れて
いたことかと存じます。
お電話やメールで弊社にお問合せを頂いても、こちらは8/22
夜から8/23夕方まで
停電をしていましたので、何もご連絡ができませんでしたし、電気が
戻っても、メールはその
後も8/27
まで繋がりませんでした。
テレビもつかずインターネットもできずで、弊社でもしばらくは外の詳しい情報を得られま
せんでしたし、刻々と状況が変わって、正しいご案内ができなかったかもしれません。
ご迷惑をおかけしました。


でも、関係者の方々の努力のおかげで早いペースで復旧作業は行なわれています。
ユングフラウヨッホやメンリッヒェン、フィルスト、グローセシャイデック、ブスアルプなど、
ここグリンデルワルトではもう全ての展望台がオープンしています。
観光だけで
なくハイキングも大丈夫です。
どうか“被災地”ということは気になさらずに、安心して
ご旅行頂けますよう、スタッフ一同、
皆様のお越しを心よりお待ちしております。
グリンデルワルト日本語観光案内所
大黒 啓子

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