世界遺産
World Heritage

お知らせ
 2003年06月27日〜07月07日までの11日間に渡って、グリンデルワルトで取材が行なわれた 
 TBSの人気番組「世界遺産」は、09月28日(日)に全国ネットで放映(予定)されました。

 取材は、2001年12月に世界遺産に認定された「アレッチ氷河」(全長22km、深さ1000m)を、
 氷河のスタート地点であるユングフラウヨッホ側と、その末端であるベルアルプ側の両方から
 紹介します。もちろん、ヘリコプターによる空撮や、メンヒやエッギスホルンからの日の出など、
 美しい映像をたっぷりとお楽しみ頂けます。
 なお、主題曲は、当地で最もうまいアルペンホルンを吹くハインツさんが演奏します。
 (フィルストの結婚式や、大阪や淡路島のウェスティン・ホテルでの演奏も行なっている方です)


 ホームページにも掲載されていますので、ご覧下さい。
 アドレスは、http://www.tbs.co.jp/heritage/ です。

 2001年12月11日からフィンランドの首都ヘルシンキで開催されました
 「世界遺産委員会」にて、新規の世界遺産として31件の登録がありました。
 (文化遺産25件、自然遺産6件)
 その中の1つに、自然遺産の分野で「Jungfrau-Aletsch-Bietschhornのアルプス地域」があります。 

 スイス旅行をしたことのある方なら、一度は登山電車で登ったであろう「ユングフラウヨッホ」を含む 
 「アレッチ氷河」です。

 この登録申請の発起人は、ヴェンゲンのホテル・ファルケンのオーナーであったMR.COVA(コバ氏) 
 です。
 彼は、盛んに世界遺産登録に向けて様々な活動を行なっていましたが、残念ながらこの登録受理を 
 知ることもなく、すでに亡くなっています。

 彼の遺志を継いだ有志と、ユングフラウ鉄道や各市町村、関係機関などが地道な活動を続け、そして 
 登録受理が決まった訳です。

 ユングフラウ鉄道が発表した内容をご紹介いたします。
ここが、ヨーロッパ最大の氷河「アレッチ氷河」です。(冬の景色)
(全長22km、深さ1000m)
左側上部の建物は、「スフィンクス」(気象台+展望台)
左側の建物が、ユングフラウヨッホ駅のレストラン。
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 Key Media Information July 2001
 ユングフラウヨッホへの世界遺産が期待されています。
 長い間スイスの中で最も壮大な観光名所であったユングフラウヨッホが、まもなくユネスコ(国連教育・科学・文化機構)に 
 よって世界自然遺産として認められます。
 スイス政府は、約539平方キロメートルに渡るJungfrau-Aletsch-Bietschhornのアルプス地域を、候補地として志願し、その 
 "秀でた自然の美しさと美の重要性"を理由に挙げています。
 ここは他の地域よりも基準を十分に満たしているため、もしアルプスで最初に世界自然遺産を受賞できれば、言うことあり 
 ません。
 評価されたパートナー達
 1972年、ユネスコは"世界自然遺産の保護"に関する条例を採択しました。
 それ以来、世界690ヶ所の文化や自然が世界遺産を授与されています。
 そのうち529ヶ所が文化遺産となっており、スイスではベルンの旧市街やザンクトガレンの修道院が選ばれています。
 自然遺産としては138ヶ所、タンザニア国立公園、ガラパゴス諸島、オーストラリアのグレートバリアリーフ、ザンビア/ジン 
 バブエのヴィクトリア滝、アメリカのイエローストーン公園とグランドキャニオン国立公園などが認められています。
 残り23ヶ所は両方に該当します。どんな基準にも対応した、本当に印象的なリストです。
 専門的な評価
 自然遺産にノミネートされた個所は全てIUCN(スイスに本部を置く世界自然保護組合)によって検査されます。
 2001年3月、カナダ人Dr. Jim Thorsellとイギリス人Dr. Martin Briceという2人のIUCN代表者が、2日間に渡って調査ツアーを 
 行ないました。
 この地域は77%がヴァレー州、23%がベルン州に属しています。
 2人の専門家は、ここを"アルプスで最も重要な地域であり、ユングフラウ鉄道が走っているにもかかわらず、自然が汚されず 
 によく残っている"とし、"98%が未開である"と描写しました。
 珍種の保護
 Jungfrau-Aletsch-Bietschhorn地域は動植物の宝庫です。
 多くの絶滅寸前の種類が聖域によって守られ、もうここにはいないと思われていた鳥たちが再び住み始めています。
 また、この地域ではアルプスの貴重な進化をも見ることができます。
 専門家達は地質学的な氷河の過程や、森、川、山あいの湖に関する幅広い情報を公開しました。
 自然を意識したプロジェクトが沢山作られ、様々なエコロジー・プログラムがあります。
 自然保護の保証
 重要条件はクリアしても、この地域は努めて成功を証明しなければなりません。
 もしリストに載ったならば、スイスはここを自然保護に必要なだけの経済的支援をし、注意深く管理することを保証しなければ 
 ならないのです。
 運営計画を書き上げたりと、2州と自治体の代表者から成るワークグループは、この仕事を一任されています。
 ベルンとヴァレー州の当局は、既にエコシステムに即した観光業の統合に向けて緊密に協力しています。
 そして、全てが志願の裏側でのことです。
 利点
 ユングフラウ鉄道のディレクターであるWalter Steuriは、会社にとっての利点しか見ていません。
 地域、地元民、観光客に対する責任を十分に認識しているのです。
 ユネスコのリストに載ることは、観光の面で大変価値あるものとなるでしょう。
 既にある施設全てが存続することを保証され、"質の高い観光業"というコンセプトを保つことになります。
 ユングフラウヨッホはJungfrau-Aletsch-Bietschhorn地域の中心という壮大な景観を楽しむ場所であり、また世界自然遺産 
 としてユネスコに認められた努力の証でもあります。

 ユネスコは、2002年以前にはその決定を表明するつもりはありませんでした。
 それにしても、実に多くの観光客が3454メートルに位置するユングフラウヨッホ、ヨーロッパで最も高い所にある鉄道駅を訪れ 
 ます。そこで、素晴らしい、汚されていない氷河の世界を発見し、アルプス初の"世界自然遺産"にふさわしいかどうか判断を 
 下すことでしょう。

 我々ユングフラウ鉄道は疑っていません。期待は高まっています。
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 Key Media Information December 2001
 ユネスコによる世界自然遺産
 世界遺産委員会がJungfrau-Aletsch-Bietschhornをユネスコの世界遺産リストに加えたこと、とても誇りに思います。

 この地域は、ユネスコ世界遺産の基準を満たし、アルプスの中では最初の世界自然遺産になりました。
 スイスでは既に、ベルン旧市街、ザンクトガレン修道院、ミュスタイア修道院、ベリンツォーナの3つの城がユネスコ世界文化遺産に 
 認められています。
 長い旅路の末、ようやく目的地に着きました。
 素晴らしいアルプスの景色が、"自然界のノーベル賞"に値するものを獲得したのです。当然のことながら、これは責任感をもたらし、 
 世界遺産を管理するための詳細も練り上げられています。
 しかし一方で、これは観光にとって大きなチャンスでもあります。
 ユングフラウ鉄道は自然に優しい方法で、観光客を世界自然遺産地域の中心へと運ぶことができるのです。
 世界自然遺産というラベルは、国際的な品質の証拠であり、Jungfrau-Aletsch-Bietschhorn地域の素晴らしさを約束するものとなる 
 でしょう。
 もちろん、目玉のひとつユングフラウヨッホ−トップ・オブ・ヨーロッパにある、氷河をくりぬいて作ったアイスパレスは一年中オープン
 しています。


 ユングフラウ鉄道/スイス・インターラーケン
 メディア・サービス

なお、さらに詳しい情報についてお知りになりたい方は、
次のアドレスをクリックしてください。
(社)日本ユネスコ協会連盟のHP
http://www.unesco.or.jp/indexb.html
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UNESCO/WHC(ユネスコ世界遺産センター)(英、仏)
世界遺産の情報に関する公式のHP

http://portal.unesco.org/en/ev.php-URL_ID=29008&URL_DO=DO_TOPIC&URL_SECTION=201.html
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ユングフラウ鉄道のHP
http://www.jungfraubahn.ch